隅田川

花火を見に行くなんて
いつぶりだろう
それもちゃんとしたデートで、なんて

彼も、きっとそんなつもりはなくて
私も行けないものだと思っていた
話の流れでなんとなく
それも大人数で行く予定だったのに

前日もハラハラさせられっぱなし
みんなで飲んでいて、それもあり得ないくらい
もう私なんてどーでもいいのかも

当日、連絡があって
浴衣を着る着ないで一悶着
会う時間もさっぱり決まらない

それでも、彼は待ち合わせにやってきた
好きなことを、好きなように話し、
関心のないことにはとことん無関心
わーわー言う私に最後は背を向けて
1人余韻を楽しんでいた

そんな彼にくっついて、匂いを嗅いで、記憶して
結局、こーゆう人が好きなのか、と
諦めにも似た感情を納得という言葉で正当化する

FORD

すきなものをただなんとなく

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